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町の獣医さん・小動物科


うさぎの子宮癌

子宮癌は、4才以上のメスのうさぎに高い確率で発生します。
この病気は治療(卵巣・子宮摘出手術)が遅れると死亡する危険があります。早期発見と早期治療が何より大切です。

 
 原因
 
加齢による卵巣のホルモン分泌異常が原因です。ホルモンバランスが崩れることで、子宮内膜にポリープが形成され、良性からやがて悪性へと進行します。

 
 症状
 
子宮癌は以下のようなさまざまな症状が出ます。しかし病気が進行しないと症状が現れないため、早期発見が難しいのが現状です。

(1) 血尿、陰部からのおりもの・出血
(2) 元気がなくなり食欲が低下する
(3) 腹部が大きくなる、また腹部を触られるのを嫌がる
(4) 乳腺がはれたり、透明な乳が出る
(5) 呼吸困難(肺に転移した場合)

 

 診断
 
(1) 腹部を触診(子宮の状態を確認する)
(2) 血尿の検査(うさぎは健康でも赤い色の尿をする場合がある)
(3) エコー検査(腫瘍を確認する)
(4) X線検査(肺に癌が転移していないかどうか確認する)
(5) 血液検査


 
 治療
 
診断の結果、肺に癌の転移がなかった場合と、転移があった場合によって治療は異なります。
<肺に転移がなかった場合>(完治の可能性が高い)
(1) 卵巣・子宮摘出手術
(2) 点滴、抗生剤の投与
(3) 貧血、腎不全を伴っている場合はその治療(造血剤の投与、輸血、点滴など)

※重症で全身状態が悪ければ、手術中または手術後に死亡する可能性があるので手術は行いません。

※X線検査で転移が確認されない場合でも、すでに転移している可能性があり、手術後に転移が確認されるケースもあります。

<肺に転移していた場合>(完治の可能性が低い)
(1) 免疫療法(サプリメントや薬品の投与)
肺に転移していた場合は、卵巣・子宮の摘出手術は行いません。体に負担のかからない免疫療法を行って、残された時間を有意義に過ごせるようにします。

※免疫療法とは…体の免疫力を高めて、自然治癒力によって癌の拡大を抑える方法。

 予防と注意
子宮癌は病気が進行しないと症状が現れない為、発見が遅れることが多く、初診時にすでに肺転移をおこしていて手遅れだったというケースも少なくありません。
子宮癌を予防をするためには、2才未満の若い元気なうちに避妊手術をすることが唯一の方法です。
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