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町の獣医さん・小動物科


フェレットのリンパ腫

フェレットは中年以降になると腫瘍が多発する動物です。リンパ腫はフェレットによく発生する悪性腫瘍で、副腎腫瘍、インスリノーマとともにフェレットの3大腫瘍ともいえる疾患です。

 
 リンパ腫とは?
 
一般的に腫瘍は高齢の動物に発生するものですが、リンパ腫は若いフェレットにもよく見られます。

・ 若いフェレットの場合
2歳以下の若いフェレットでは進行が早く、短期間で急激に衰弱して死に至る傾向にあります。

・ 高齢のフェレットの場合
慢性の経過をたどることが多く、食欲不振、不活発、体重減少などの症状を周期的に繰り返しながら徐々に衰弱していきます。


 
 原因
 
はっきりとした原因は不明ですが、近年はウイルスの関与が指摘されています。


 
 症状
 
症状は、腫瘍が発生した場所によって異なります。

腫瘍の発生場所 症状
胸腔内 咳、呼吸困難
脾臓 食欲がなくなる、体重が減る、寝ていることが多くなる
慢性の下痢
どこの場所に腫瘍ができても共通の症状 リンパ節が腫れる、後ろ足の力がなくなる

<リンパ節の場所>
リンパ節は体の表面や体内のいたるところにありますが、わかりやすいのは頸の横、わきの下、膝の裏です。

 

 診断
 
(1)触診(リンパ節の腫れを確認)
(2)X線検査(胸腔や腹腔内の腫瘍を確認)
(3)血液検査(血液中のリンパ球の増加を確認)

多くのフェレットでは長い間症状が表面化せずに経過するため、早期での診断が難しい場合があります。


 
 治療
 
治療は主に投薬によって行います。投薬の効果は腫瘍の発生した場所や進行度によっていろいろですが、一般的に完治は非常に困難です。
<脾臓が腫れている場合>
脾臓を摘出します。摘出により投薬の効果も高くなります。

<高齢で慢性化した場合>
投薬を行うとかえって死期を早めてしまう場合もあるので、治療を始める時に十分な検討が必要です。

<その他>
状態に合わせた治療を行って、強制給餌により体力の低下を防ぎます。


 多頭飼いの注意
多頭飼いの場合は、リンパ腫のフェレットを他のフェレットから隔離する必要があります。

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