病名から調べる犬の病気

犬の横隔膜ヘルニア

犬イラスト
横隔膜ヘルニアとは、胸部と腹部を隔てている横隔膜に穴が開き、そこから腹腔内の臓器が胸腔内に侵入してしまう病気です。
原因
原因は、以下の2つに分けられます。
  1. 外傷性

    交通事故や高い所からの転落、転倒、蹴られるなどの強い衝撃によって腹部の圧力が上昇し、横隔膜が破裂してヘルニアを発症します。
  2. 非外傷性

    先天的に横隔膜の一部または全域が欠損して起こります。呼吸困難から成長できずに死んでしまう場合もあれば、そのまま成犬になる事もあります。
症状
呼吸速拍(呼吸が速くなる)、呼吸困難などの症状が出ますが、外傷性、非外傷性によって違いがあります。
  1. 外傷性

    しばらくははっきりした症状を示さず、気付かない場合があります。
    横隔膜の損傷が大きく重度の場合は、多量の腹腔内臓器が胸腔内に入り込むため、受傷直後からチアノーゼ(皮膚や粘膜が青紫色になる状態)やショックなどの重篤な症状が現れます。また、横隔膜の損傷のほかにも傷や骨折を伴っていることが多いです。
  2. 非外傷性

    症状がゆっくりと現れ、徐々に悪化することが多いです。先天性の場合、多くが離乳期から呼吸速拍症状が現れます。
診断
以下の2つの検査で診断できます。
  1. 胸部X線検査

    腹部にあるはずの腸管などが胸部に見えることがあります。
  2. 聴診

    心音・肺音が聞き辛かったり、胸部で腸の動く音が聞こえることがあります。
治療
できるだけ早く、外科手術により横隔膜欠損部を元の正常な状態に戻します。

ただし、呼吸の状態が悪かったり、ショックを起こしている場合は、少しでもその状態を改善してから手術を行います。

先天的横隔膜ヘルニアについては手術で死亡する事が多いので慎重に対処します。
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