第9回:ニュージーランドのしつけ教室 〜犬のしつけに必要なもの〜

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  1. 第9回:ニュージーランドのしつけ教室 〜犬のしつけに必要なもの〜

きなこのニュージーランド犬通信

【アイスのしつけをお願いすることに】

物怖じせずにマイペースなアイスにモナカが押され気味でした。

物怖じせずにマイペースなアイスにモナカが押され気味でした。

レース引退犬のアイス(グレイハウンド・3歳)が家族に加わってすぐ、ドッグトレーナーさんに来ていただいて3時間みっちりレッスンを受けました。いきなり成犬、しかも大型犬のオスを迎えるわけですから、コントロールができないようでは犬も人間も危険です。
数日間様子をみたところ、アイスの傍若無人な振舞いが先住犬のモナカにストレスを与えているようにも思え、私自身も時々怖いと感じてしまうことがあったので、最初が肝心!と思い切ってお願いすることにしました。


【自宅に来てもらうのが一般的】

ニュージーランドのしつけ教室は、社会性を学ばせるパピースクールを除いては、自宅に来てもらうというスタイルが一般的のようです。すぐに役立つ「技」を教えてくれるわけではなく、犬をしつけるというよりは飼主が犬の心理を学ぶといったほうがいいのかもしれません。

【まずは飼主についての面談】

遠慮なく甘えてくるアイスは、たしかに可愛いのですけど。

遠慮なく甘えてくるアイスは、たしかに可愛いのですけど。

アイスのトレーナーさんとの面談も、コマンドを教わるといった具体的なことではなくて、まずは生活のリズムやスタイルなど、一見しつけとは関係ないようなことから始まって、たっぷり1時間ほどは私たち飼主の調査に費やされました。
この頃の私たちは、何よりモナカの様子が気がかりで、実を言うとあまり目に余るようならアイスを引き取った団体にお返しすることも考えていました。
ですから正直言って「こんなことより早くコマンドを教えてくれ!」と思ったのも事実です。でもこうしてカウンセリングのように詳しく話を聞いてもらう一方、「男の子だからケンカぐらいするさ」と、いかにもキウィらしい大らかなアドバイスもいただいたりしているうちに、すっかり気がラクになりました。


【いよいよ実践的なレッスン】

レッスンの後は2頭での散歩もスムーズになりました。

レッスンの後は2頭での散歩もスムーズになりました。

その後いよいよ実践的なレッスンに入ったのですが、じっくり話したことによって飼主としての確信を持てるようになっていたので、むやみに怖がることなく指示を出すことができ、アイスがまるで魔法のように「いい子」になっていったのには驚きました。

リーダーが自信を持った後は、犬たちも自然と落ち着いてきました。

リーダーが自信を持った後は、犬たちも自然と落ち着いてきました。

まずは飼主がしっかりと自信をもつこと、そして常に人間がリーダーであると明確にすること。子犬の頃から育てていたモナカの時は自然にできていたことが、成犬であるアイスには伝わっていなかったのが全ての原因だったというわけです。


【しつけの極意は飼主の意識改革】

この国に来てから、カフェでも公園でも出会う犬たちがみんな落ち着いていることが不思議でなりませんでした。飼主さんたちに聞いても、特別なトレーニングはしていないという方がほとんど。よくよく考えてみたら、小手先の「しつけ」よりももっと重要なことがあったんですね。ニュージーランド式犬のしつけ、その極意は飼主の意識改革にあるのかもしれません。

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