1. 「負け猫」とか「負けウサギ」ではなく、どうして「負け“犬”」なんでしょう?…

富士丸の飼い主 穴澤 賢の犬のお気楽相談室

【相談内容】
ぷらぷらと好き勝手にこの歳まで独身で生きてきた私ですが、ふと周囲を見渡せば、同世代の友人は皆、結婚・出産・マイホームと幸せそうな人生を送っているではありませんか。

で、何ですか?世間一般的に私のようなヤツを「負け犬」なんて呼ぶそうですね。ふーん。

ところでどうして「負け“犬”」なんでしょう?「負け猫」とか「負けウサギ」とか「負けキリン」、はたまた「負けアルマジロ」じゃダメなんでしょうか?考えだしたら夜も眠れず、お肌荒れまくりでますます負け犬っぷりに拍車がかかってしまいます。

穴澤センセイ、私のお肌の為にも納得してぐっすり眠れるご回答をお願いいたします。

大阪府 BENICO さん(女性)
【穴澤 賢の回答】
人間と犬の歴史は古く、共に生きるようになったのは約1万2千年前といわれています。しかし、それ以前、約2〜4万年の遺跡からも人間が犬を飼っていたような形跡が見つかっており、正確なところはわかっていません。犬そのものについても、1万5千年前にオオカミから分かれたという説や、ジャッカルが祖先ではないかという説など、未だに解明されていないのが現状です。いずれにせよ、人間と犬の歴史が相当古いことは間違いないようです。

古くから人間と暮らしを共にしてきた犬たち。「A dog is man’s best friend.(犬は人間の一番の友)」などという言葉がある一方、卑怯な奴、裏切り者、いやしい奴、など、相手を蔑視したような意味の言葉に「犬」が使われる場合も多くあります。恐らく、「負け犬」という言葉もこの中に含まれるのではないでしょうか。

人間は犬以外にもたくさんの動物と暮らしを共にしてきました。ではなぜその中で、犬について、特にそのような意味の言葉が多く生まれたのでしょう。どうやらそれは「狂犬病」に深く関係しているようなのです。

狂犬病とは、発病すると文字通り狂ったように暴れて引っ掻いたり噛んだりして感染者を増やしていきます。ほぼすべてのホ乳類に感染可能で、発病すると致死率は100%という恐ろしい病気です。むろん、ヒトにも感染します。ヨーロッパはもちろん、アジアでも古くから人類はこの狂犬病に苦しめられてきました。我が国でも養老元年の書物に「狂犬(たぶれいぬ)」という記述があることから、当時から狂犬病に悩まされていたことが明らかになっています。

また、狂犬病は、感染すると水を恐れるようになるという症状もあります。従って、人々は感染から逃れるため、水を怖がる犬を見ると本能的に避けるようになります。その際、そのような犬を自分に近寄らせないために浴びせた罵倒が、蔑視するような言葉に繋がっていったのではないかと考えられています。

先述の通り、狂犬病はヒトにも感染しますから、感染者、または水を怖がる人間も避けるようになります。その結果、人間に対しても犬同様の言葉が用いられるようになったのではないかといわれています。人類は犬を可愛がり、共に生きる一方で、狂犬病とも闘わねばならなかった。自分の飼っている犬が狂犬病をうつされないように、感染した恐れのあるよその犬を罵倒し、遠ざける必要があったわけです。もちろん、自分の身を守るためにも。

そのような長い歴史の中で、犬という言葉が悪い意味で使われるケースが自然発生的に増えていったのではないかという説が昨今最も有力とされています。「負けアルマジロ」ではなく「負け犬」というのには、実は、狂犬病と人類の悲しい歴史が関係していたのです。

それらしく書きましたけど、嘘ですからね。

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