1. 愛犬が、片時も離れなかった大切にしているおもちゃを、半年位前から興味を示さなくなりました。どうしてですか。…

富士丸の飼い主 穴澤 賢の犬のお気楽相談室

【相談内容】
はじめまして。うちには7歳のちくわという名前のチワワがいます。
ちくわには生まれてからずっと大好きなイモムシのイチローというぬいぐるみのおもちゃがありました。なぜ、過去形かというと、半年位前から、突然おもちゃに興味を示さなくなってしまったからです。いつも自分より少し小さいくらいのイチローを口にくわえ、移動し、寝る時もいっしょでした。ひどいときは、口にくわえたまま、ご飯が食べられず、延々とクンクン鳴き続けるほど・・・(離せば食べられるのに、片時も離れたくないみたいに)。なのに突然、どうでもよくなってしまったみたいなのです。イチローを投げては取ってくる大好きな遊びも一切しなくなり、心配して、獣医に連れて行きましたが、健康そのものでした。ほかのおもちゃでは何一つ遊ばなかったため、もし生産中止になったら困ると思い、ストックをしていたものがまだ、5個残っています。一体どうしてしまったのでしょうか。

福島県 ちくわんこさん(女性)
【穴澤 賢の回答】
先生は、子どもの頃、プロレスが大好きでした。小学校でも休憩時間になると廊下でプロレスごっこばかりしてましたし、「プロレスラー図鑑」みたいな本も持ち歩いていました。難しい技の名前も覚えました。一度でいいから生でプロレスを観戦したい、というのが当時の夢でした(先生の家は貧乏だったのでそんな娯楽は与えられていなかった)。もう頭の中はプロレスのことでいっぱいでした。プロレスに夢中でした。

当時はゴールデンタイムにプロレス中継をやっていたりしたので、手に汗握りながらテレビにかじりついていました。そんなとき、横にいた親父が「プロレスのどこがそんなにおもろいねん」と聞いてきました。レスラーたちが得意技を出し合って真剣勝負している姿がたまらなくカッコイイのだとブラウン管を指差しながら答えました。親父は笑いながら「アホかお前、そんなもん最初から筋書きがあるに決まっとるがな。ほんでちょうどええ頃にだいたい悪役が負けるようになっとんねん」と言いました。

そんなのは嘘だと思いました。猪木は本当に強いんだ。タイガーマスクは天才なんだ。悪役レスラーは正々堂々と戦ったら負けるから反則するんだ。それでもやっぱり猪木の方が強いんだっ! タイガーにはかなわないんだっ! 最初から筋書きがあるなんて嘘に決まってる。どうして親父はそんなくだらない嘘をつくんだと腹が立ちました。

でもそういう目でプロレスを見てみると、たしかに相手の協力なしでは成立しない技があることや、ロープに飛ばされてわざわざ戻って技を食らったりすることが気になりはじめます。そもそもなんで生中継なのにぴったり終わるんだろう。少年の心に次々と疑問が浮かんできました。そのうち、サーベルの剣ではなく柄の方で相手を殴るタイガージェットシンや、絶妙のタイミングで流血するブッチャーや、鎖を振り回しながら入場するんだけどさりげなく周囲に気を配っているブルーザーブロディーが、なんだかすごくいい奴に見えてきました。

小学校高学年になる頃には、先生のプロレス熱はすっかり冷めていました。何がいいたいのかというと、歳を重ねるごとにものの見方が変わるということです。あと、うちの親父は子どもの夢を平気でぶち壊す人間だった、ということです。

いずれにしても、歳をとるのは人も犬も同じです。7歳くらいからおもちゃで遊ばなくなるというのはよくあることです。簡単にいうと「大人になった」ということなのでしょう。ご安心ください。

長々と書いておいてなんですが、プロレスのくだりは不要でしたね。

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