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- ALP値の上昇で、クッシングを恐れながら、検査をくり返すのが不安です。
犬の病気Q&A
病気、治療、ワクチン、高齢犬についての質問と回答

11歳のケアンテリアです。2年程前から血液検査でALP値が300を超える(正常値150以下)ようになりました。
ウルソを投薬し、少しだけ下がるのですが、正常値以下になるような目に見えた効果がありませんでした。
昨年1月、ALP−769に上昇。クッシングを疑いACTH検査を実施しました。
11.62μg/dl、4時間後18.65μg/dlで、グレーゾーンとの診断でした。
再度ウルソ投薬し、歯石除去も行いました。
その後定期的に検査し、徐々に下降が見られ12月にはALP−254まで下がりました。
ここで、クッシングの疑いと投薬を解除、様子を見ても大丈夫。という事になりました。
しかし先日、特に体調の変化はありませんでしたが、ALP値が1500を超えました。(それ以上は測定不能)その他は正常値です。
再びクッシングを疑い、ACTH検査。15.9μg/dl、4時間後17.3μg/dlで、またグレーゾーンと診断されました。
説明が長くなりましたが、先生に伺いたい事は、ALP値のみが高く、クッシングの疑いがグレーゾーンという状態は、今後さらにクッシングの検査を続けるべき状態なのか、また、ALP値のみの上昇で、他に疑う要因があるでしょうか。
という点です。
何も施さないで、このままクッシングを恐れながら、クッシングになる日まで、検査をくり返すのかと思うと、とても悲しく不安です。
犬の健康状態は良好、飲量1日約450ml(体重8.8kg)、脱毛、皮膚、骨格の変化無しです。エコーによる胆のうの腫れ無し。
筋力と白髪などにシニアの兆しが見え、寝てる時間も多くなりました。
恐怖によるパニックを起こしやすい性質です。
どうか、何卒よろしくお願いいたします。
投稿者:pemo さん

ACTH刺激試験で全てのクッシングを拾えるわけではありませんが、ALPの上昇の他にクッシングを疑う症状がなにもないのであればクッシングは無いと考えて良いと思います。
ALPは何処が悪くても上がる検査で1000や2000といった数値が出る犬も全く珍しくありません。
特に骨の疾患で上昇しやすく、変形性脊椎症がある犬では常に高値を示します。
GGTの上昇があれば胆管系の病気が疑われます。
腸疾患でも上昇することがあります。
症状を伴わないALPのみの上昇ならば放置してもなんら問題が生じない犬もかなり多いです。
しかるべき検査で異常がないならば、そう神経質にならずとも大丈夫だと思います。
■病名から調べる犬の病気:犬の副腎皮質機能亢進症(クッシングシンドローム)
お答えしたのは…テッツ犬猫病院 院長 大角哲也先生 です。
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