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- 手作り食を続けながらカビ・アレルギー治療をする方法はありませんか?
犬の病気Q&A
食事についての質問と回答

口の周り、足の裏が脱毛し赤くなり、とてもかゆがっていつも噛んでいます。
口の周りはかさかさと粉がふいたようになり、動物病院に行くとカビとアレルギーではないかと言われ投薬を受けています。食事にも問題がある可能性が高いといわれアレルギー用の療養食を勧められています。
今の食事は手作り食で、玄米、ささみ、有機野菜を使い、干しシイタケとにぼしとゴマをミキサーで砕いたものをだしにしておじや風にして与えています。豆腐、納豆、などもその日によって入れて栄養バランスを考えて作っています。それでも療養食にしなければならないのでしょうか?医師の説明によるとアレルギー食にしたら、それ以外のものは一切与えてはいけないと言われました。本当にそれが一番いい治療なのでしょうか?また、ふつうに食事しながら治療していく方法はないのでしょうか?教えてください。
馬車道のルークさん

「アレルギーの体質を変える」ということはできません。
病院で治療しているのはアレルギーを止めているだけです。
投薬すれば、よくなりますが薬が切れるとまた出るのがアレルギーです。
ステロイドが使用されますが、長期連続投与ができませんので通常は投薬と休薬の繰り返しになります。
アレルギーの原因は一つではなく、10から20ほどの色々なアレルギーが複合しあってアレルギー疾患となってでてきます。
アレルギー専用食にすると、食事のアレルギーの分だけは軽くなります。
カビやダニに対するアレルギーはそのまま残るので食事の変更で著しい改善を見る場合もあれば、半分くらいになることもまったく効果がみられないこともあります。
食事中の添加物に反応する子もいないわけではありませんが、とても少なく、食事性アレルゲンのほとんどが原材料によるものです。
よってアレルギー食はおよそ普通の犬が食べない原料が使われます。
材料が違うので、そこにおやつ類などを与えてはまったく意味がなくなります。
手作りでアレルギー用の低アレルゲンの食事を作れない事もありませんが、栄養バランスをとるのが難しいですし、材料の確保もカンガルーやナマズ、七面鳥などとおよそ通常は手に入りにくい食材になりますので、市販のアレルギー専用食を与える方がはるかに楽で安価に済むはずです。
食事性のアレルギーは食べて治すのではなく、「食べないで治す」という感じです。
■犬の飼育に役立つ知識:犬のアレルギー その2
お答えしたのは…テッツ犬猫病院 院長 大角哲也先生 です。
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