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ホーム>わんチャンネル>犬のしつけ相談室>「ワンコの無駄吠え」訓練士・ぷ〜ち先生からのアドバイス
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犬のしつけ相談室


無駄吠えについて
さて“無駄吠え”とは?これは飼い主さんの主観なのです。飼い主さんが吠えてもらっては困る、と感じた時に吠えてはじめて“無駄吠え”となるわけです。


【野生動物の場合】
みなさんは野生動物がほとんど声を発しないのをご存知でしょうか?いわゆる“鳴く、吠える”という行為は野生動物にとってあまりメリットが無いためです。追う側も追われる側も相手に見つかっては困るのです。また、親や仲間に何かをねだっても手には入りません。お腹がすいたからと言って鳴いたら食べ物が出てくる事はありません。そして動物界でのルールは厳しく、早くから子供を自立させます。子供が甘えて鳴いても母親は冷たく突き放します。野生のルールで育てるとほとんど鳴かない犬に成長します。

ではどうして愛犬が吠えるようになってしまうのでしょう?犬が吠える行動を2つのタイプに分けて、理由を考えて行きましょう。


【吠える行動には2つのタイプがある】
犬が吠える行動は、2つに大別されます。
(1)要求咆哮
相手に何かして欲しい時に吠えるもの。「触って」、「出して」、「片付けて」、「遊んで」、「お腹すいた」など。つまり人を呼んでいます。
(2)威嚇咆哮
相手に何処かへ行って欲しい時、戦う時、などに吠えます。危険だ、不快だなど。
この2つは両極にあるものなので、基本的には反対の方法を用いて教えていきます。同じ「吠える行動」でも「要求咆哮」と「威嚇咆哮」を取り違えてしつけると悪化してしまいます。


【要求咆哮について】
(1)原因:飼い主が子犬を甘やかすこと

生後2ヶ月ともなると離乳はとっくに完了しており、この時期は人間の年齢に当てはめると幼稚園児くらいです。
しかし、生後2ヶ月頃は子犬を赤ちゃんだと勘違いして世話していた飼い主さんがほとんどなのでは?食事の時間になったら子犬に無償でごはんをあげ、また無償でさわる、咬ませるなどして、いちいち世話を焼いていたのでは?
人間の子供に例えると、4歳にもなれば挨拶くらいできますし、欲しいからといって何でも思い通りにはならないことを学習する年頃です。子犬も同じで、飼い主に要求したからといって何でも思い通りにはならないことを覚えさせることが必要なのです。

(2)要求咆哮を防ぐためには

飼い主が子犬の世話を焼きすぎない事です。この時期、子犬から何かを要求してきた時に一番効果的なのは吠え止むまで外へ出かける事です(別の部屋に姿を隠すだけでは効果無し)。鳴き止んだら子犬のもとに戻る事を繰り返します。子犬が家に来たときから始めれば長くても1週間、覚えの良い子なら1日で鳴かなくなります。


【威嚇咆哮について】
(1)原因:飼い主、音、物への恐怖心

一般的には子犬期は(1)の威嚇咆哮は無いのが普通です。あっても遊び程度。しかし、物事の道理も主人(飼い主)もわからぬうちに力ずくでねじ伏せられて叱られたり、怖い体験をするとわずか生後3ヶ月の子犬でも本気で威嚇をはじめます。飼い主はしつけのつもりでも、子犬にとっては悪い事をしているという意識がないため、ただただ恐怖を感じ、飼い主のことが“生きるために倒さなければならない相手”として映るのです。
また、威嚇咆哮は子犬時代の社会経験の不足によっても起こります(生まれつき障害のある場合は省きます)。生後3ヶ月までの時期に家族だけで可愛がってしまったり、静かな環境でストレスを与えないで育てると起こります。(生後3ヶ月の時点では問題がなくても、生後6〜12ヶ月を過ぎた頃に問題が目立ってきます)


(2)威嚇咆哮を防ぐためには

<飼い主への威嚇咆哮の場合>
叱る前に、子犬に「何をすると誉めてもらえるか」を教える事が必要です。叱っていい時は、指示の意味がわかっているのに指示に従わない時のみです。例えば鉄棒の逆上がりが出来ない子供は、叱られても逆上がりができるようにはなりません。

<音、物、他人、他犬への威嚇咆哮の場合>
生後3ヶ月までに、適度にストレスを与えることが必要です(ただし子犬が健康である事)。たくさんの経験をさせて怖くない事を教えましょう。


【問題行動は、治療より予防が大切】
問題行動は病気と同じで、問題が起きる前なら、予防の効果はかなり高いと言っていいでしょう。しかし一度問題行動を起こすようになると、癖がついてしまい100パーセントの効果は望めません。問題行動に気付いたら少しでも早い対応が必要です。時間を置くほどに治る確率も下がります。

行動学上、治療法は実にたくさんありますが、犬の性格や生い立ち、飼い主さんの出来る範囲を考えると1つか2つと考えた方がいいでしょう。どの犬にでも効く魔法のような方法はありません。何でも手当たり次第試すと、後から別の問題が出て後悔する場合も少なくありません。何でも試すようなマネだけは絶対しないでくださいね。
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