

雷や嵐の最中や前兆に見せる異常行動の事です。
もちろん全く平気な犬はまずいないでしょうが、雷恐怖症の犬の行動は常軌を逸しています。パニックになって執拗に飼い主の関心を引こうとしたり、安全な場所を求めて右往左往、激しいパンティング(息を切らす・あえぐ)や失禁、嘔吐、ヨダレをたらしたりといった行動が見られます。飼い主のいない場合には火事場の馬鹿力の如く全力で破壊行動や自虐、失踪する場合があり大変危険です。
また、雷恐怖症は現時点ではまだ未解明の分野と言えます。
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(1) |
雷のみに反応する |
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雷以外の爆音(花火など)に反応する |
| (3) |
そのどちらにも反応する |

(2)と(3)を音響シャイなどと言ったりもしますが、この3つをはっきりと分けて考える事は出来ません。(1)や(2)が後に(3)になる事があるからです。その仕組みは長くなるのでここでは控えますが、この3つは密接に関わっています。
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A. |
幼少期の社会化の不足によって音や状況を怖がる |
| B. |
聴覚障害(難聴)で音慣れができていない |
| C. |
怖い体験をしてからトラウマになる |
| D. |
先天的に神経質で音に対する恐怖を持って生まれる |
| E. |
体に溜まった電気を逃がそうとする |

一般データとしては北欧の犬やレトリバー、牧羊犬で5歳を過ぎてから発症するといった例が多いようです。
安全な場所を求めて右往左往する場合、洗面所やキッチン、プールにつかるなど水場を求めたり、狭い空間に入り込もうとしたりします(我が家の愛犬TAPは冷蔵庫を開けたら棚があるのにもかかわらず入ろうとしたり、飼い主によじ登ってさらにありもしない上に上がろうとしていました)。そして分離不安症の犬によく見られるようです。
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まず方法を紹介する前に知っておいていただきたいのは、基本的にどのタイプも軽度であればかなりの効果が見られますが、重度の場合は治療が難しいという事です。
≪脱感作療法の手順≫ |
雷の音をテープに録音し(市販の効果音CDでもOK)、その音を大音量でかけて犬が反応するかどうか確認します。反応がなければこの方法は無意味です。 |

犬の反応が無いボリュームまで絞ってオスワリやフセを命令して、出来たらよく誉めてあげましょう。 |

ほんの少しボリュームを上げて同じ事をします。おやつなども使って徐々に慣れさせていきます。命令は次々と出して熱中させましょう。単にボール投げで遊ぶだけでもかまいませんが、遊びよりも訓練の方が自制心がつくので効果があります。ここでもポイントがあります。 |
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≪脱感作療法のポイント≫

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急激にステップアップすると効果は得られません。それどころか悪化するため、日にちを充分かける必要があります。そのため、雷や花火の季節に訓練を始めるのはNGです。 |
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家の中のいろいろな場所で行う事。 |
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飼い主は毅然とした態度で。犬を落ち着けようと撫でたり甘い言葉をかける事はかえって悪化させます。 |
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答えを教えるのではなく、クイズ形式の訓練(※)をし、自主的に行った行動に評価を与え自信を付けさせる事。 |
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普段から自立させる事。分離不安が原因の場合もあるので犬と一緒に寝たり、挨拶(おはよう、ただいま、行って来ます等)したりしないこと。
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普段から瞬間的に大きな物音をたて、飼い主は何も無かったかのようにいつもにこにこ振舞う事。 |
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抗不安薬、神経鎮静剤はかなりの効果が望めるようです。獣医師にご相談ください。
※クイズ形式の訓練については、スペシャル企画「クイズ形式の訓練」をご覧ください。 |