

さて、今回もいきなり質問からはじめましょう。



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しつけをする上でどんな時“叱って”どんな時“叱らない”と思いますか?

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排泄関係は絶対叱らないけれど、甘咬みは叱るという方多いのですが、決して命令の種類ではないのです。答えは “やらない”のか“やれない”のかで判断しましょう。排泄で叱ってよい場合もあれば、いけない場合もあると言う事です。 |
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図を見てください。


“やらない”時は叱りますが、“やれない”時は叱ってはいけません。
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意味を理解していない |
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飼い主さんの声が小さくて聞こえない |
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早口だったり、命令の間が悪かったりして聞きとれない |
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怪我をしていて従えない |
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慣れない環境など恐怖で出来ない など。 |
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こんな時叱っても仕方ありませんよね。皆さんも“お部屋でオシッコはいけない”と分らない子犬に、しつけと称して叱った事はありませんか?人間だって聞いた事もない事で叱られたら納得いきませんよね。その逆で意味も分っているし、いつもの環境で健康体であれば、面倒くさかろうが、甘えてようが“やらない”時は叱るべきです。 |
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強面(こわもて)で真剣な表情と大きく低い声、短い言葉でしかりましょう。もちろん体罰はいけませんが、ちょっとやりすぎかな?と言うぐらい迫力満点に。とは言え怒るのではなく、叱ってください。叱るとは悪いところをとがめる事であり、怒るとは物事の良し悪しにかかわらず、感情に任せて腹を立てることです。

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使い慣れた「コラ!」や「ダメ!」、「NO」などで結構です。「イケナイ」は使い慣れていない方には気持ちが入れづらく、言葉も長いのでタイミングを逃し易いことがあります。

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中途半端な叱り方はその場は効いた様に見えて、徐々に慣れてしまいます。
そこでもう少し強く叱ったらまた慣れて、さらに強く叱って・・・そうなると最後は殴ったっていうことを聞かなくなってしまいますね。飼い主に大怪我をさせるなどの問題を起こして保健所に連れて来られる犬達は、こうして徐々に叱られてどうにもならなくなった犬達です。叱る事が年に1~2度で済むように、大きな物音を立てるなどして大げさに叱る事です。 |

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