猫の尻尾

アイリス暮らし便利ナビ
  1. 猫の尻尾

猫の体の不思議・歴史

猫の尻尾

イラスト

猫の尻尾って不思議だなと思ったことはありませんか?
猫が興奮しているときに太くなったり、甘える時はピン!と立ったり…。
名前を呼ぶと尻尾で返事をするコもいますね。
そんな猫の尻尾について見ていきましょう。

1.尻尾の役割

<意志表示>
尻尾一番の役割は意志表示です。リラックスしているときは毛が寝ていますが緊張すると毛が立って尻尾が太く見えます。毛根に小さな筋肉の組織があり、交感神経の興奮によりこの筋肉が引き締まり毛が立つのです。人でいう「鳥肌が立つ」というのと似た仕組みと考えてよいでしょう。猫が驚いたときに尻尾が太くなるのと、私たちがホラー映画を見てゾッとするのは同じ…なんとなくわかるような気がしますね。ちなみに寒い場合、猫の毛は立ちません。
怒った場合や甘える場合などにより微妙に尻尾の角度が違うのはご存知の通りです。

イラスト

<バランスを保つ?>
走ったり、飛んだりするときにバランスをとる役目をしているのだろうかとも思える尻尾の動き。しかし交通事故などで尾を突然失った猫がバランスを崩しやすいかというと、案外そうでもありません。実際の所は明らかではありません。

▲このページのトップへ

2.かぎしっぽの不思議

尾椎(びつい・尻尾部分の骨)が変形し、根本の部分にクシャッと縮まった形の猫が日本には多いです(かぎしっぽなどと呼ばれます)。医学的には奇形なのですが、アメリカでは「ジャパニーズボブテイル」と呼ばれ、人気のある猫種です。一部、外国の猫にも尾の変形は多いですが、日本猫に圧倒的多数存在します。遺伝的背景が大きいと思われますが、一方で興味深い説があります。

猫が高齢になりおよそ20歳で尾の先端が二つに割れてきて、二股や猫股という妖怪になるという迷信がありました。有名な「九州鍋島藩の猫騒動」(お家騒動で殺された主人の仇を猫が討つ話)もこの二股が犯人だそうです。江戸時代、人々は自分の猫がいつか妖怪になりはしないかとほんのちょっぴり不安を抱えながら飼っていました。そこで「そうだ!尻尾の無い猫だったら二股にならないではないか!」ということで尻尾のない猫が人気を集め、以後日本では尻尾の無い猫人気が継続し、現在でも人気だというのです。面白い説ですね。

イラスト

▲このページのトップへ

3.尻尾の病気・ケガに注意!

<スタッドテイル>
猫の尾の背側には脂の分泌腺が多く集まっています。特に雄猫は分泌が活発で、長毛の場合は尻尾の毛が脂でベタベタになり汚れが付着する事も多いです。この分泌腺に細菌が感染すると巨大なニキビ状になることがよくあります。ボタンを尻尾に付けたような外観になるためにスタッドテイルと呼ばれます。きれいに洗って抗生剤の投与をすると治りますが、何度も再発を繰り返しす場合があります。一般的には去勢をしていない雄猫で分泌が多いと言われますが、メスでも発症する場合があります。

<尻尾の神経は太い>
背骨の中心には脊髄という太い重要な神経が通っています。骨盤の少し上あたりから1本だった脊髄は木の根状に細い分岐に分かかれていきます。しかし尾椎の根本の方は脊椎と同様に神経が通る穴が貫通しています。尻尾は通常の皮膚よりも神経が太く、根本の部分を損傷すると痛みが激しいです。ケンカで尻尾を噛まれ、化膿して内部まで感染が進んでしまうと一大事です。

<尻尾の付け根は、最もノミが付きやすい>
ノミの寄生しやすい場所は何といっても尾の付け根です。おそらく猫自身が舐めにくいためにノミの居心地が良いのでしょう。ノミが多数寄生する猫では尾にもノミが寄生します。まずノミを探すとしたら尾の付け根からチェックすると発見しやすいです。この場合、生きているノミ本体は見つかりませんので、ノミの糞を探します。ノミ本体が見つかった場合、すでに相当の数のノミが寄生していると思って間違いないです。

イラスト

ノミの駆除について詳細は、「猫のノミ対策」をご覧ください。

<尻尾の手術は大変>
他の皮膚と同じ頻度で尻尾にも腫瘍ができます。しかし尻尾の腫瘍は切り取った後、縫い合わせる皮膚が少ないため、腫瘍が大きくなってしまうと切り取ることができても縫合ができません(1cmまでくらいがきちんと縫える大きさです)。もしも腫瘍が悪性だった場合は尾を根本からすっぱり切り取ってしまう方法をとることができるというのも尻尾の腫瘍の特徴です。

<自虐症>
理由はわかりませんが、自分で自分の尻尾を食いちぎる自虐症という病気があります。この病気はなかなか止められません。自虐症の猫はだんだん尻尾が短くなっていきます。エリザベスカラー(首元に装着するラッパ形状の襟で、これを装着すると自分の体をなめたりすることができなくなる)を付けても尻尾の先端は口元まで届いてしまうことが多く、やっかいな病気です。

イラスト

▲このページのトップへ

最後に…
普段、何気なく見ていた猫の尻尾…実はとっても奥が深かったのですね。
尻尾は神経が太く、猫にとってはとても大切な部分であることがわかりました。病気やケガがないか、普段からチェックしてあげましょう。

おすすめコンテンツ

▲このページのトップへ

≪猫の体の不思議・歴史のトップへ戻る

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでペットどっとコムをフォロー

猫の動画投稿「ねこ動」
動画を投稿する
投稿動画を観る
日本クロストラスト

当サイトは 日本クロストラスト(株) の認証を受けています。