免疫が害を及ぼす 〜アレルギー・口内炎〜

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猫の病気(感染症・ワクチン・アレルギーについて)

免疫が害を及ぼす 〜アレルギー・口内炎〜

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外から侵入した異物や、体内にできてしまった異物をやっつけてくれる免疫ですが、
良いことだけではありません。
アレルギーや口内炎を起こすこともあり、場合によっては命にかかわります。
今回は具体的な症状と対策についてご紹介します。

1.免疫の過剰反応 〜アレルギー

免疫システムが過剰に働きすぎて様々な障害を起こす疾患をアレルギーといいます。

<アレルギーが起こるしくみ>
アレルギーの原因となるものは食事・虫・注射などがありますが、ここでは食事性の小麦アレルギーを例にとります。

(1) 食べた小麦の蛋白質が腸から吸収され体内に入り“異物”と間違って認識され、抗体が作られます。
(抗体とは、外部からの異物に対し、自己防衛のために生体中の白血球が作る物質)

(2) 小麦を再び食べ吸収され血液に小麦の蛋白質が入ると、抗体と小麦蛋白質(抗原=アレルギーの原因物質)が結合して抗原抗体反応が起こり、炎症性の産物が作り出され“痒み”となって表れるのです。

アレルギーの詳しい仕組みはこちら→猫のアレルギー

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2.アレルギー反応 〜アナフィラキシーショック・ノミアレルギー

<アレルギーが急激に起こる“アナフィラキシーショック” >
アレルギー反応が急激に表れると“アナフィラキシーショック”とよばれる状態に陥る事があります。虚脱と血圧の低下から死に至る例もあるほどです。
注射や蜂の毒などでよく見られますが、食事で起きることもあります。

ある動物病院では、年に数頭、ワクチン注射でこのアナフィラキシーショックに遭遇するそうです。注射をして3〜5分ほどで吐き気が出たり、力が入らなくなり歯茎の色がどんどん白くなって力が抜けていきます。この場合は緊急の対処が必要です。
また、ワクチン後数時間を経てから顔が腫れる事があります(ダックスフンドに多い)。あまりに腫れるのでまるで違う犬種のようになってしまいますが、これもアレルギーの一種です。こちらは命にかかわることはほとんどありません。

<ノミアレルギー>
外出猫の場合、体中にブツブツができる事があります。この症状はダントツにノミアレルギーであることが多いです。ノミアレルギーは背部全体に丘疹となって現れることが多く、やはり強い痒みを伴います。梅雨〜夏の時期は要注意ですね。

アレルギーの詳しい仕組みはこちら→猫のアレルギー

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3.自己免疫性疾患 〜口内炎

自分の細胞そのもの(異物ではない)を免疫システムが攻撃する場合もあります。仲間割れというか、同士討ちみたいなものですね。
自分の細胞を標的とみなす病気を“自己免疫疾患”(免疫介在性疾患)と呼びます。なぜ免疫システムが自分の細胞を破壊するのか原因はよくわかっていません。

<重度の口内炎>
歯石もウィルスもないのにひどい口内炎を発症する場合があります。これは自己免疫疾患だろうと言われています。実際に免疫抑制剤を使うと症状が改善されますが、詳しいメカニズムはわかっていません。

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4.自己免疫性疾患 〜天疱瘡(てんぽうそう)

自己免疫疾患としては皮膚の細胞が標的になる天疱瘡という病気があります。目の回りや鼻の周囲によく発症して酷いと全身が化膿してボロボロになってしまいます。軽いものでは本来黒かった鼻の色が薄くなっていく事があります。
この病気も色素細胞に対する免疫反応だと考えられています。

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最後に…
免疫は、体内に侵入した異物をやっつけたり(液性免疫)、体内にできてしまった異物細胞をやっつけたり(細胞性免疫)、とても優れたシステムです。しかし今回の自己免疫疾患のように、免疫システムが強ければ良いというものではなく、バランスが大事ということかもしれませんね。

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