噛み癖がひどいです。また、ケージから出した時だけところ構わず排泄するようになってしまったのですが・・・。

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  1. 噛み癖がひどいです。また、ケージから出した時だけところ構わず排泄するようになってしまったのですが・・・。

犬の病気Q&A

しつけ、問題行動についての質問と回答

質問

家に来て2週間程度で人の手を狙って遊んでいるうちに強く噛んできます。手だけでは無く、飛びついてきて腕や腿を噛む事も有ります。
また、ある程度おしっこシートに排泄を覚えたと思ったのに、この2週間自分の寝床の中や屋根に排尿排便をしたり、 ケージから出ている時には部屋のあちこちで排泄するようになってしまいました。成長と共に改善するのでしょうか?

質問表
dorami3さん(宮城県)のカルテレポート
愛犬の名前:
犬種: チワックス
愛犬の年齢: 3ヶ月半
愛犬の性別: メス
去勢避妊: なし
飼育場所: 室内
家族構成: 祖母・息子・4歳のミックス室外犬
【今まで試したこと】
 噛むたびに頭を抑えて叱ったり、直ぐケージに戻したりしました。ガムを与えてもみましたがケージから出すとまた同じで噛んできます。
ムキになり向かって来る事もありました。お腹を出し前足で私の手を押さえ噛んでくる甘えた様に見える事も有ります。
前には唸る行為もあったのですがそれは押さえ込みで改善できました。
質問表
問題点の解説
dorami3 さんこんにちは。かなり悩まれたようで、あれこれ試されているようですね。
残念ながら、やみくもにあれこれ手を変えることで、花ちゃんを混乱させてしまっているようです。
しつけは子育てに良く似ていて、子育ては人付き合いと同じ。方法に固執して気持ちが抜けてしまっては、どんな方法も伝わらないことでしょう。
困ったからと、方法の部分だけ読むのではなく、「なぜそうなのか?」を考えてみましょう。
例えば、子犬は人間のルールなど何も知りません。咬んだり排泄する事はごく当たり前のこと。それをいきなり叱られたら・・・。

では簡単にひとつづつお話しましょう。


『家に来て2週間程度で人の手を狙って遊んでいるうちに強く噛んできます』
と、ありますが子犬で咬まない子は20頭に1頭いればいい方です。
強くかむようになる原因は

(1)咬むたびに「こら!」「痛い!」などの声を発したりキャーキャー騒いだ
→喜んでると勘違い、もしくは嫌がらせされたと思い反撃して咬む。
(2)咬んで来た時にそのまま放っておいた(無視や遊び続ける)
→ 興奮してエスカレートもしくは、人の反応が欲しくなって強く咬む。
(3)咬んだ時に強く叱った(叩く、押さえる、音でびっくりさせる)
→自分が悪い事をしたという考えはないので恐怖を覚え、正当防衛のつもりで強く咬む。
これらはすべて、よくある失敗例です。中でも深刻なのは(1)と(3)です。

(1)に関しては権勢症候群(自分の思い通りにならないと飼い主を攻撃する)になる心配があります。(3)は恐怖から人(特に家族以外の人)が犬を撫でようとしただけでも咬むようになります。
これらの症状は思春期の生後8ヶ月前後から次第に現れてきますが、原因は幼少期の育て方にあります。


『噛むたびに、直ぐケージに戻したりしました』
この方法は100%行う事が絶対条件です。最短で3日で良くなりますが、平均1週間。色々な方法で混乱してしまった子は2週間以上掛かる事もあります。
上手くいかないとすれば、
(1)ケージに入れたり入れなかったりした。
(2)叱ってからケージに入れた、または他の方法と織り交ぜて行った。
(3)強く咬んでからケージに入れた。(痛くない時はそのままにしていた)
(4)普段引張りっこ遊びをしている。
(5)手や靴下などを噛ませて遊ぶ事がある。
等々が原因と考えられます。(犬のしつけ相談室:甘咬みについて参照。)

『頭を抑えて叱ったり』
とありますが、これはやってはいけません。

『ガムを与えてもみましたが』
とありますが、もし咬んだ時に与えていたら逆効果。悪化します。
「手を咬んだら貰えた」と学習します。例えそうでなくても、若干矛先が変わるだけで、咬まなくなる事はありません。

『お腹を出し、前足で私の手を押さえ噛んでくる甘えた様に見える事も有ります』
ごくごく自然に育てば、こういった行動が大半を占めるわけですが、たまにだとすると、かなり問題です。
普通3ヶ月の子犬は、本気で相手を傷付けるようなことはしません。(1)か(3)の可能性を含んでいます。

『ムキになり向かって来る』
これはすでに兆候が出ていると見るべきでしょう。

『前には唸る行為もあったのですが』
「子犬がうなる」=「敵意か恐怖心」。つまり意味がわからないのです。それを理解するにはまだ知能がついていきません。

『唸る行為は押さえ込みで改善できました。』
もしも叱りながら押さえ込んだとすれば、改善ではありません。内にモヤモヤを秘めたまま封じ込めたのです。大人になってから、いろいろな問題行動の原因となります。
叱りながら押さえ込む方法は知能が発達して、信頼関係が出来てきた時にとる方法です。(子犬のしつけ:ホールドスチール参照)

『ある程度おしっこシートに排泄を覚えたと思ったのに、この2週間自分の寝床の中や屋根に排尿排便をしたり、ケージから出ている時には部屋のあちこちで排泄するようになってしまいました。』
しっかり教えても、最低1ヶ月はかかります。少しトイレが出来るようになったからと自由に犬任せにしてしまっては、楽な方に行くに決まっています。
人間でも、小学生頃からルールを破る事を覚えますよね。これが成長です。例えるなら、小学生に「一人で家に帰れるから」と門限を無くすようなものです。

『成長と共に改善するのでしょうか?』
放っておけばむしろ悪くなると思います。年齢とお話から逆算すると、上手くいかなかった原因は飛び級と思われます。
トイレトレーニングの順序は
(1)小屋の片側(ペットシーツ)排泄するトレーニング
(2)短い時間で繰り返し戻すトレーニング
(3)短い距離(広さ)から自分の意思で戻るトレーニング
(4)長い距離(広さ)から自分の意思で戻るトレーニング
(5)長い時間長い距離(広さ)から自分の意思で戻るトレーニング
(6)飼い主は見ていないフリでトレーニング(ここで初めて叱る)
(7)トイレの場所変え
等々・・・。
(2)〜(6)の工程が抜けてはいませんか?
ここではトイレの説明は長くなりますので、子犬のトイレトレーニングを参照してください。

子犬のしつけに対して逆の事をたくさん行っているようですから、「子犬のしつけ」全般も参考にしてみてください。
お答えしたのは…犬の訓練士 渡辺麻紀先生です。
  • ※アイリスプラザに移動します。
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