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犬のしつけ相談室


甘咬みについて

<甘咬みと本咬みの違い>
甘咬みと本咬みの違いは咬み加減ではなく、犬自身が相手を傷つける意思があるかどうかで判断します。甘咬みは遊び咬み。幼少期に見られるため、歯がかゆいから仕方ないとか大人になると咬まなくなると思う飼い主さんが多いようです。
<なぜ甘咬みをするの?>
実際にかゆいかどうかは別として、好奇心旺盛な幼少期には人間の子供でも口に物を運びます。手足がうまく使えないとなれば、口を使って確かめたり表現したりするのは当然の行為と言えるでしょう。また、犬にとって咬むという行為はコミュニケーションの他に発育を促す上でも不可欠です。とは言え、そのままにしておくと相手に怪我をさせてしまうほど強く咬むようになることもあります。

本来、犬達はどうやって咬み加減や咬んではいけない事を覚えていくのでしょうか?
〜「咬み加減」を学ぶプロセス〜
(1)兄弟など同等や下位の相手から嫌われて寂しくなり、自覚する。
(2)母親など上位の相手から叱られて、自覚する。
しかし日本の犬事情は欧米のように、生後4ヶ月まで母親や兄弟と暮らす事はまずありません。わずか1ヶ月程で引き離されてしまい、「咬んではいけないこと」を学ぶ機会がないのです。多くの場合、生後2ヶ月程で飼われた犬達に飼い主が行うのは(2)です。しかし全く新しい環境で右も左もわからず、信頼関係もできていない飼い主に叱られても、それは恐怖としか受け取る事ができないのです。まして生後2ヶ月と言えば脳が発育し始めたばかり。ルールの道理を説いたところで理解できるはずもありません。まず飼い主の皆さんにしていただきたいのは(1)なのです。
<甘咬みをやめさせる方法(小屋に戻すやり方)>
まず子犬の居場所として、室内に小屋(サークル、ケージ等扉が閉められるもの)を用意しておきます。子犬が咬んだら「あ」などと優しく声を発し、子犬をすぐに小屋に戻して立ち去ってください。これにもポイントがあります。
(1) 咬む強弱に関係なく歯があたったら必ず実行。小屋から出してあげるのは1日30回が目安。すぐに咬む子であれば1秒で戻す事になりますが(^^)。
(子犬は咬むことに加減はしません。弱いのは興奮していないだけ、放っておけば強くなります)
(2) 最低3日連続で必ずルールを守って行います。
(3) 必ず小屋の中と外におもちゃを1つずつ用意。おもちゃに少しでも触れていたら、いつでも声を出して大袈裟に誉めましょう。おもちゃを投げて遊んであげればなおGOOD!
(4) おもちゃ以外(手・服の裾・ゴミ・じゅうたん・家具・靴下…etc)は全て咬んではいけないものとしてください。
(子犬はそんなに知能が発達していないので咬んでいい物は少ない方が分かりやすいのです)
(5) 上のルールが守れない人(お客様・小さなお子様・非協力的なご家族等)がいる場合
ある程度子犬が理解するまでは(早い子で3日)、その人たちの手が届かない状態で、この訓練を行ってください。
からくりはこうです。「ぼくがおもちゃを咬むとみんなが注目してくれる!それ以外のものを咬むと楽しい時間は終わってひとりぼっちになる…。」ところが皆さんはスリッパを咬めば叱り、取り上げ、おもちゃで遊んでいると今のうちとばかりに洗濯物を干しに行ったりしませんか?これでは、子犬はいたずらをしてでも飼い主にかまって欲しくなっちゃうんですね。
<「犬に尊敬される飼い主」を目指しましょう>
「小屋に戻すやり方」は、叱る方法と違って、力の無い人にも犬自身が敬意を表するようになるという特典つきです。小屋が嫌いにならないかって?犬の訓練を10年やっていますがそんな子はいないですねぇ。もちろん小屋で水もごはんもあげてくださいね。もし小屋を嫌いになったとしたら別に原因があります。例えば犬が自分から入った時に扉を閉めてしまったとか。

さて、この方法は成犬にも有効ですから、からくりを良く考えてそれぞれの環境に合わせてアレンジしてみてください。え?訓練の途中で吠え始めた?無駄吠えの回を参照してください。
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